ピアノ・レッスン(The Piano)

 1993年公開で、ニュージーランドを舞台にした恋愛映画です。監督・脚本はジェーン・カンピオンで、音楽はマイケル・ナイマンが担当。映画は知らなくても、曲は知っているという人もいるかもしれません。私は、この映画の曲を聞いてピアノをはじめました。それくらい、思い入れのある映画です。
 
 ホリー・ハンター演じるエイダは、スコットランドから娘のフローラとともに、一度も会ったことのない男性と結婚するためにニュージーランドへ。エイダは幼い頃から言葉が話せない。そのかわりに、彼女の感情の表現、言葉はピアノでした。ピアノは彼女の一部だったとも言えます。
 ニュージーランドで彼女が心を許したのは、夫となる男性ではない人でした。
 会ったことのない男性に嫁ぐ不安は、相当なものだったと思います。しかも、言葉が不自由ならかなりの不安だったでしょう。ピアノを大事にしてくれた男性なら誰でも良かったのではなく、あの状況であの出会いだからこそかなと。
 ホリー・ハンターの演技はすごいです。しかも、彼女は劇中でピアノを弾いています。この映画の為に、猛特訓したそうです。すごい。
 また、女性監督だからのか、演出は良かったと思います。
 ラストの方で、海にピアノを沈めるシーンは衝撃的です。今までの自分を捨てて、新たな人生を歩もうとする彼女の気持ちが伝わってくるようです。あの海で、今までの彼女は死んだのだと私は思っています。
 不倫を肯定しているのではないのですが、今まで見た映画の中で一番好きな恋愛映画です。

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 実家に置いてあり手元にはないのですが、サウンドトラックも当時買いました。中でも、「 楽しみを希(こいねが)う心」「ビッグ・マイ・シークレット 」の2曲が好きなんですよね。



 失ったものは多かったはず。でも、自分を理解し愛してくれる男性と一緒ならば、乗り越えられると思っています。



 


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